令和5年度 新登録品種

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令和4年度 新登録品種

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令和3年度

新登録審査会 令和2年10月29日(木) 両国パールホテルにて

以下の3本が新登録されました。

天壇(てんだん)

系 統 羅紗系

作出年代 昭和49年

作出地 愛知県

作出者 杉浦 秀男

命名者 古田 勲

登録者 小川 健一(長野県支部)

    田中 悠介(長野県支部)

本 数 本数縞物は、派手なものを含めて20本前後、上柄は5本、青葉を含めると総数40本前後である。

来 歴 昭和49年に、愛知県の杉浦氏が作出。昭和56年に、古田氏が命名。天壇の縞は、昭和の終わり頃、楼蘭、壽冠と並び称されたが、名だたる大棚で枯死。絶種と思われたが、千葉県の棚で長い年月をかけて増やすことができ、ようやく表舞台へ帰ってきた。

品種の特徴 羅紗系。当才の頃から雅糸竜を現し、その葉芸は単調ではなくビリも打つ。彫刻のように深い芸である。葉姿は、葉幅が広く繰り出しながらも乱れず、葉肉があるが葉の縁はスッキリとし、襟組みが美しい。基本は葉幅のある平葉で、熨斗葉、本剣を挟み調和する。雅糸竜の中に玉竜を現し、芸が進むにつれて地肌に照りが出てくる。

叡聖の舞(えいせいのまい)

系 統 薄葉系

作出年代 平成15年頃

作出地 長野県

作出者 中西 満

命名者 笠原 威三

登録者 若林 真一(長野県支部)

    近藤 敏仁(東京支部)

    米谷 耕司(香川県支部)

    田中 栄二(長野県支部)

本 数 13本

来 歴 平成15年頃、中西満氏が作出。共有品として長野県の名作者、笠原威三氏が培養していた。

 平成24年の第67回日本おもと名品展で参考品として展示。第13回萬遊会で展示。

 特徴ある品種なので多くの人に愛される品種になることを期待して、培養者達で登録する運びとなった。

品種の特徴 薄葉系の獅子おもとである。

 葉幅は広く、第一の特徴となるのはその覆輪の深さである。

 淡い紺性の地肌と雪白色の覆輪から全体の色合いは他の万年青にない特徴があると言える。新芽を繰り出す時には全体が黄緑がかって葉を展開する。

 葉芸は竜がけの高い甲竜を主体とし、竜にビリを打つ。

 獅子系としては最も気になる点である巻き込みの具合は、丸巻きであるが巻き込みも見せ、巻が緩むことは少なく、全体の葉姿は引き締まる。

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雷晃(らいこう)

系 統 薄葉系

作出年代 平成10年頃

作出地 長野県

作出者 松井 久

命名者 田中 悠介

登録者 茂木二三夫(長野県支部)

    窪田 光男(長野県支部)

    中島 由美(長野県支部)

    田中 悠介(長野県支部)

本 数 30本

来 歴 平成10年頃、長野県の実生家、松井久氏によって作出。千代田系の実親で千代田羅紗の作出を狙っていた頃に、矢筈虎の遺伝子が入り、副産物として生えたと思われる。

 順調に増殖したので、一般への普及のために登録申請することになった。

品種の特徴 薄葉系、縞甲に属する万年青である。

 サイズは従来の縞甲に比べて小型。親木でも3.3~3.5号に納まる。

 葉姿は立ち葉性、葉先は尖り葉元にかけて幅が広くなり2~2.5cm。基本の葉芸は矢筈虎斑と総雅糸竜であるが、芸が進むにつれて無数の玉竜を現す。“玉雅糸”と呼べるほどの特徴である。性質は強健で、子上げも良い。

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令和2年度

新登録審査会 令和元年11月7日 両国パールホテルにて

以下の4本が新登録されました。

伊都(いと)

系 統 羅紗

作出年代 平成10年頃

作出地 大分県中津市

作出者 庄 和子

命名者 土井 滋

登録者 土井 滋(中津支部) 庄 弘美(中津支部)

来 歴 大分県中津市の庄和子氏が作出・増殖していたものを土井氏が買い受け、登録に至る。古代史に出てくる「伊都国」から取って命名。インスタ映え写真が撮れる聖地として今静かなブームになっている「糸島市」が「伊都国」に当たるようです。

品種の特徴 葉長5cm、幅2.5㎝前後の小型種。腰折れ、襟組ともに良く、葉先にかけて丸みを帯びて止まる。雅糸竜を現し、深い覆輪をかけると、ひときわ美しさを現す。

富貴丸(ふうきまる)

系 統 羅紗獅子

作出年代 平成15年頃

作出地 香川県

作出者 不明

命名者 田中栄二

登録者 西口益久(水郷支部) 犬飼康祐(関西支部)

    森實俊彦(香川県支部)重松邦彦(東海支部)

    酒井光康(水郷支部) 田中悠介(長野県支部)

    米谷耕司(香川県支部)

来 歴 香川県高松市にて生える。当才実生2本を押花園 重松氏が入手し、東海支部 三宅一郎氏に売却。三宅氏宅にて良柄の1本は枯死する。三宅氏亡き後、名作者 鷹見尚彦氏に培養を依頼。平成19年頃に覆輪が完成。5本に増殖後、田哲園 田中、春光園 酒井両氏に棚割りされる。その後、全国大会奨励賞、萬風賞を受賞する。

品種の特徴 葉幅広く、ゆったりと巻き、愛嬌良く万人に好まれる木姿となる。芸も雅糸竜を現し、風格と気品を備えた姿になる。

浅間富士(せんげんふじ)

系 統 大葉

作出年代 平成元年8月

作出地 千葉県柏市

作出者 土屋富男

命名者 土屋富男

登録者 土屋富男(坂東支部)

来 歴 千葉県柏市の知人から頂戴したものを30年培養し続け、現在にいたる。

 

品種の特徴 葉長40cm内外の大葉種。中立葉で葉幅8cm内外になる。葉の柄が最大の特徴であり、いわゆる白斑が美しく前面に現れる。紺覆輪に近いもの及び白覆輪の気質もあり、今後の変化に期待が大きい。強肩で繁殖力も旺盛で一般愛好家にも楽しめる品種である。

森羅(しんら)

系 統 羅紗

作出年代 昭和62年

作出地 岡山県

作出者 小野田敏男

命名者 鈴木喜三郎

登録者 森本孝博(徳島県支部) 北崎 隆(関西支部)

来 歴 平成3年3歳生ぶのとき、桶庄園芸 鈴木氏が登録者の森本氏へ持ち込む。森本氏の棚にて平成5年に覆輪が完成する。平成12年、5本に増殖され、棚割りされる。平成19年、第7回萬風展において「萬風賞」を受賞し、注目を集める。

 

品種の特徴 やや丸味を持つ平葉に彫りの深い雅糸竜を現し、直線的に伸びる三角葉によって魅力的な容姿となる。



令和元年度



平成30年度


平成29年度